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1人で不動産を相続することが、なぜ遺産「分割」なのですか?他の相続人が「放棄」してくれたのではないのですか?

遺産分割は、遺産の取得者を相続人全員で決定することをいい、その結果、1人の独占になるような場合であっても構わず、結果の内容を問いません。 ちなみに相続放棄は、裁判所で行うもののみをいい、裁判所で行わないものまで「相続放棄」に含めますと、相続放棄の概念はとても曖昧になってしまいます。

東京・愛知(名古屋)・大阪・島根(松江)・鳥取・高知・鹿児島・佐賀から全国まで相続登記を代行中の『相続登記してnet』が遺産分割の意味をご解説致します。

相続といえば、特有の専門用語を自然に思い付き口に出て来る皆さまも多いのではないでしょうか。

法律を勉強したことのない一般の方々でも、「遺産分割」や「相続放棄」という用語をお話になることをとりわけ良くお聞きします。

 

そして、多くの方々が「遺産分割」や「相続放棄」を言葉のニュアンスのまま使っていらっしゃいます。

遺産分割といえば「遺産」を複数の相続人で自由に「分割」、つまり「分けること」だとお考えのようです。また

相続放棄といえば財産を相続しないように「放棄」、つまり「辞退すること」だとお考えのようであります。ところが一筋縄では語り尽くせないのが法律用語なのであります!

え、遺産を独り占めする場合も「遺産分割」していることになるの?

遺産を何人かの相続人で分けることが「遺産分割」だと思い込んでいらっしゃる方々は、遺産を1人の相続人が独り占めすることを「遺産分割」と呼べないことになります。そこには、分けてないのだから遺産分割といえないのだという立派な理由があります。独り占めという言葉と分割という言葉が矛盾し相容れないように思えましょう。慎重な言葉選びの精神はもはや法律家のようであります。

 

ところが正式に法律用語としては、遺産を数人の相続人で分け合うケースのみならず、1人の相続人が遺産を独り占めするケースも「遺産分割」と呼びます。しかも「遺産分割」は、その結果、遺産が数人の相続人に共有されようが、1人の相続人に独占されようが、どちらをも含む用語なのです。

 

かように「遺産分割」という用語の意味が、一般人と専門家とで食い違う原因は、一般人は遺産を相続する相続人つまり「人」に意識が行きがちであるのに対し、専門家は相続される遺産にも意識を向けている点で理解の仕方が根本的に違うからであると思われます。

 

つまり、相続人(人)を中心にものごとを考えますと、遺産である不動産を独り占めする相続人は何ら遺産「分割」していないのに対し、遺産である預貯金を分け合う相続人だけが遺産分割していると言えるにとどまります。これに対し遺産(物)を中心にものごとを考えますと、不動産を独り占めした相続人にはその不動産が分け与えられているのであり、また預貯金を分配した相続人らにもその預貯金が分け与えられているのですから、独り占めも分け合いもいずれも遺産分割していると言えるようになります。

 

ここでのポイントは、「遺産分割」は遺産という物の行方に着目して理解する必要があるということです。

ということは、特定の遺産を独り占めすることは、他の相続人に放棄してもらったからではない?

もはや日本の子供が少ない現状については過渡期といった甘いものではありません。少子社会にどっぷり漬かっていると言わざるを得ません。そんな少子社会においては、一人っ子という世帯も少なくなく、また両親が離婚した世帯も少なくありません。親1人子1人の二人三脚で歩んできて、親が亡くなると、その相続人は1人きりですから、誰と遺産分割をするでもなく、誰から相続放棄をされるでもなく、その一人っ子が独占的に相続できることもございます。

 

ですが今回は一人っ子の事案ではなく、他に兄弟姉妹がいる場合において、兄弟姉妹のうちの1人が例えば不動産を独占して相続する事案において、それは他の兄弟姉妹がその不動産の相続を放棄してくれたお陰なのかということが問題になります。答えを初めから申しますと、広い意味では正しいのですが、狭い意味では誤りとなります。

 

何だ、煮詰まらないなあ!とお思いの方々も多いことと思いますが、まあまあ落ち着いて下さいな。実はこれも前述の人を中心に考えることからくる混乱なのです。物を中心に考えますと、数ある遺産のうち、特定の不動産が兄弟姉妹の中の1人に分け与えられたとみることができるのですから、遺産分割の一形態だと言えることになります。放棄する、辞退する、様々な言い方はありましょうが、総じてそれらは特定の遺産の分け与え方を協議しているといえ、特定の相続人が遺産を独占することになっても、それが相続人全員の意向であれば、その独占結果もまた遺産分割なのであります。

さぁ未来への扉を相続登記してnetで開放しましょう!!
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